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あなたの隣に誰かいる

#1 死者ノ住ム町

時間:53分

配信期間:2021年07月01日 12時00分 ~

松本梓(夏川結衣)は、夫の欧太郎(ユースケ・サンタマリア)と、5歳になるひとり娘・鈴(山田夏海)とともに、都内の公団住宅で幸せな日々を送っていた。
雑誌のモデルをしていた梓は、仲間と立ち上げたベンチャービジネスで成功を収めていた欧太郎と知り合い、6年前に結婚した。欧太郎の会社は、ネットを使った老人介護の仲介をしているが、ネットバブルの崩壊後、経営が行き詰まり始めていた。銀行の融資もままならない状況を何とか立て直そうと、現在、経営コンサルタントを探している最中だ。
その一方で、欧太郎は社員の琴音(高樹マリア)と不倫関係を続けていた。
夏の終りも近いある日のことだった。欧太郎は、訪ねてきた不動産業者・菅谷(谷津勲)から思いがけないことを聞かされる。それは、亡くなった欧太郎の父親が残した家があるので、それを相続してほしいという話だった。父親とは幼い頃に生き別れており、すでに死亡届が出されている、と母親からも聞かされていた欧太郎は、驚きを隠せない。
欧太郎たちは、菅谷の案内で、とりあえずその家を見に行くことにした。それは、「希里が丘(きりがおか)」という、最近になって開発された住宅地にあった。古びた建物だが、かなり大きな邸宅だ。その家を気に入った欧太郎は、ここに住もうと提案する。梓は、あまり気乗りしなかったが、空気が綺麗だから喘息に苦しむ鈴のためにもいい、という欧太郎の言葉が決め手となり、引っ越しに同意する。
2ヵ月後。欧太郎たちは「希里が丘」の新居で新しい生活を始めた。すると、滅多に顔を見せない欧太郎の母・志摩子(梶芽衣子)が突然やってきた。志摩子は、テレビでも活躍する料理研究家だった。時々遊びに来るから、と勝手に自分の部屋まで決めてしまう志摩子に、梓は困惑する。
松本家の向かいにある車田家には、無愛想な主婦・美佐江(久保田磨希)と、中学生の娘・真子(石田未来)、双子の息子・智也(新井敬祐)と卓也(新井栄祐)がいた。主人の行生の姿は見かけたことがあるが、顔は見たことがなかった。なぜなら、行生の顔は、医療用の特殊なマスクと包帯で覆われていたからだ。
一方、隣の澤村家は、いつも玄関に印象的な柄の傘がかけてある家で、若くて美しい女性・愛子(白石美帆)が住んでいた。
奇妙な出来事は、すでにこの時から起きていた。引っ越したばかりの時、欧太郎は、家族で記念写真を撮ろうとして、通りがかった美佐江にデジタルカメラを渡してシャッターを押してもらったことがあった。が、その写真は何故か欧太郎たちの顔から上が切られていたのだ。撮り方がわからなかっただけだろうと欧太郎は言うが・・・。
同じ日の夕方、車を走らせていた梓は、「ホテル・カリフォルニア」という古びたラブホテルの前を通った。すると、そのホテルの駐車場から1台のワゴン車が出てきた。その後部座席で、女が窓に両手をついてこちらを見ていた。なんとその顔は梓と瓜ふたつだったのだ。もう一度確かめる間もなく、走り去ってしまうワゴン車。気のせいだろう、と苦笑する梓だったが・・・。
そんなある日、鈴とジョギングしていた梓は、異様な光景を目にする。近所の家から一斉にゴミ袋を持った主婦たちが出てきて、ゴミ出しを始めたのだ。梓も慌ててゴミ袋を持ってくるが、見張りをしていた主婦たちが現れ、注意されてしまう。

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